病人と脳汁を交わそう

脳の病気が見つかった人が書いてます。

下方修正できない病人は美しく写るのか?

体調が悪化したときに避けては通れない、下方修正。
今回は一見何の関係もないような「下方修正」と「美しさ」について、つらつらと書いてみました。
無茶しがちな方に読んでもらえたらうれしいです。


下方修正がしずらかった

診断を受ける前の体調がどんどん悪くなっていってたとき、下方修正がとてもしずらかったです。
往生際が悪くて、仕事も家事もちまちまと減らしていってました。
もっと潔く下方修正すればよかったのにと、今になってそう思います。


下方修正が苦手な理由のうちのひとつに……
無茶している人を美しいと思ってしまう、わたしの歪んだ感情が挙げられます。


向上心が美しく見えて

ここで少し映画の話をさせてください。
ノクターンという映画なのですが、主人公のジュリエットが超頑張りやさんで。


姉のヴィヴィアンを抜かしたくて、四六時中ピアノの練習をしているような女の子でした。
ただ向上心が高すぎるゆえに、大事なオーディションの日に生理不順になってしまうシーンもあります。


物語が進むにつれて、生理不順どころの騒ぎじゃなくなり、彼女は心身ぼろぼろに……
周りはジュリエットに「目標を下方修正しなさい」ってストレートに言ってくるんだけれど、誰も彼女を止められやしなくって。


でもわたしは、こういう負けず嫌いな主人公が好きで好きで。


側で見たら醜いのだろう

そんなこんなで頑張りやさんのジュリエットは、周りから白い目で見られてしまい……
わたしなんかはかわいそうって思っちゃうけど、現実でもそれがリアルな反応だと分かってはいるのです。


見れば努力しているのが分かるわたしの推したちも、一緒に住むのは無理だろうなあと思います。
頑張りやさんだから、とても不安定さが付きまとっていて。


だから、たまに湧き上がる無茶したい気持ちをぐっと抑えて……
身近な人に少しでも安心してもらいたいと思う、今日この頃。


下方修正できない病人を美しいと思ってくれるのは、こうやってブログを読むような緩い関係性に限るのでしょう。
タイトルにイエスと答えてくれた人がもし居るのならば、心からありがとう。


PS.

このブログはしばらく月1、2回ぐらいの予約投稿になるかと思います。
迷惑をかけてしまっているので、家庭を優先にしたいのです。
余裕で年明けちゃってますが、引き続き年末の大そうじを頑張りたいなあ。